
中に入りギャラリーを抜けて少し奥に入ると作品、グッズ、正体不明なものなどとかなりの高い人口密度でメンバーが畳 に座って黙々と描いている。少し声をかけづらいくらい集中していた。精神疾患の方多いと聞いているメンバーの絵はどれもかなりオリジナリティが高く魅力的。話しかけるとみなさん、描きかけの作品についてここはこう、こういう世界を描いているなどとても細かく説明してくれて自分の厳密な世界観を表現していることがわかる。さらに作品を見せていただくために近所の別の2階建民家へ移動。ここもリベルテの新しい活動拠点。そこにはメンバーの様々な作品がいっぱい。

カラーペーパーのコラージュはかなり厚みがあって、色面分割。構成をじっくり見ていると何か具体的なイメージを表現しているのだと感じる。段ボールに繰り返し描かれた煙草の箱のパッケージやロゴはユーモラスなセンスに思わず笑みがこぼれる。 太い筆で取りや動物を力強く描かれた絵があった。単色の力強い線は迷いがなく、軽やか。そして色が塗られた面と線のバランスが美しい。単色で地塗りをしてある大きめの紙に描かれたドローイング。人と横文字で構成されフランスのアーティストのような乾いたユーモアがある。何故か紙はすべてくしゃくしゃになっている。どれも自由でパワフル、たくさんの絵を見ていると、スーッとリベルテ·自由な気持ちになってくる(^O^)。(H.N.)

観光地でもある街に、これほど馴染んだ「施設」を他に知らないかもしれません。「施設」というイメージにストレートパンチ!パンチを喰らった私たちは、ニッコリしっ放しでした。 和室でアート活動というスタイルも意表を突いています。

ある物を活かす。人を活かす。知恵と工夫をベースに環境が整っているからこそ、そこで生まれるアートも緩やかな温もりを感じるんでしょうね。 作品の額縁を家具屋さんと一緒に作るワークショップなど、アートが地域の皆さんと密接につながる接着剤の役割も果たしているなんて、なんて素敵なのでしょう。
大好きな細田守監督の映画「サマーウォーズ」の舞台である上田市の趣き深い街並みにあるリベルテ。(C.A.)

